梨花に集う ~住み継ぐ暮らし~
- 家族構成:夫婦+子供2人
- 一世帯
- 平坦地
所在地:川崎市高津区
竣工:2016年
構造:木造2階建て
敷地面積:295.60m2
延床面積:130.40m2
お客様の声
土間のある暮らしと開放感に包まれて O様
家業である梨の栽培と古家を引き継ぎました。子供の誕生が、その古家を建替えようと思ったきっかけです。家族で出かけるときなど、鈴木工務店の前の道を通る機会が多く、ぬくもりのある社屋の雰囲気が気になっていたことから、住宅の完成見学会やイベントに参加するようになりました。当初から、家のどこにいても家族の気配が感じられること、畑仕事の合間に土足で上がれる多目的の土間がほしいと伝えていましたが、そのイメージどおり、大屋根のかかるのびのびとした空間で開放感に包まれながら暮らしています。
家づくりでは、大工職人さんたちの仕事ぶり、初めて家の最上部まで足場が組まれた光景を見た時の興奮が今でも印象深い思い出です。
設計のポイント
職と住の空間をおおらかに包む大屋根の家
家族の気配が家中に伝わる、のびやかな家です。玄関を兼ねる多目的の土間の先に、大屋根のかかる大空間が広がります。1階に主な生活空間が展開するプランで、2階は平屋に載るロフトのようなイメージです。当初からご要望にあった土間はキッチンの隣に配置し、畑仕事の合間に休憩できるcaféのようにも使えます。奥様が立つキッチンからは、土間、ダイニング、和室、リビング、庭の樹々まで見通せ、家の司令塔のような存在。見上げると、勾配天井の下に広がる吹抜けに面した2階の障子窓からは光が漏れ、上下階のつながりを感じられます。
果樹園を通る風が南北に抜ける空間は、ほとんど冷房に頼らずに夏を過ごせるよう計画されています。また、断熱性の確保により冬は暖気を逃がしません。環境と調和しエコな暮らしを叶える家は、果樹園と同様に次世代へと引き継がれていくことでしょう。