建築のはなしスタッフブログ
守矢史料館にて
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外から見るととても鉄筋コンクリート造には見えない建物である。中から見ても
木造としか思えない建物である。 軒が寂しいので4本柱を建てようとして、
偶然 鉛筆が走って軒を突き抜けた。こうして正面の柱ができた。と設計者の
藤森照信氏が解説に書かれていますが 正面の屋根を突き抜けた柱がとても
印象的な建物でした。
内部の土壁としか思えない仕上も藤森氏いわく「毛深い」仕上げを求めて試行錯誤の結果、わらを色付きモルタルに混ぜて塗り、投げ、表面を荒らした後、上からスプレーで吹きつけた。とのこと。
「集落の自然環境を壊さぬようにしよう」「歴史的な姿形にとらわれないようにしよう」
と考えてなんとかつくりあげたのだそうです。
外壁の割り板や屋根の鉄平石の質感がとても周囲の自然になじんでいました。
素材の使い方 見せ方が非常に勉強になりました。
藤森氏の実家は史料館のすぐそばなのですよと管理人の方が解説をしながら教えてくれました。
田中 博