自然暮らしを愉しむ
第二回 「ご主人の要望と発展系」
階段を上がった角に扉のついた畳2畳ほどの部屋があります。
ここは、ご主人の勝ってのご要望であった書斎です。
階段との間は仕切りを低く抑え、天井板を壁に連続させて一体感を考えました。
落ち着いた扉を開ければ家族とも一体化できる空間になっています
この家は、プライバシーと寝室との関係性を考え洗面・脱衣場、浴室を二階に設けました。
西側に設けた水回りは、西日を居室から遮断する目的であり、浴室も乾きます。
一階食堂・居間と庭にバルコニーが介在し、内と外の空間のつながりと広がりを楽しめます。
道路から一段上がった敷地は、道行く人もあまり気になりません。墜落防止の塀で囲われていますが、将来は育った緑の植栽で覆われた、落ち着いた空間になる予定です。
計画された庭の緑によって家が一層引き立ちます。家と一緒の完成が必要だと思います。
第一回 「施主の参加」
奥行きのある玄関土間の床は家族の共同作業で京都から取り寄せた深草土を使って仕上ています。
一日がかりで叩き続けた汗と血豆の結晶である三和土(タタキ)です。
材料の深草土は土と砂と小砂利の混合で、仕上がりの程度にあわせて篩いに掛けて砂利の調整をしますが今回は大味でいったようです。
この土間には洗面カウンターがあり、トイレと収納も兼ねています。
洗面は遊んでかえったお子さん、帰宅時の皆の手洗い場であり、トイレへは土間を通らなければ行けない事になっています。
勿論人の目にはふれない配置にしています。
玄関土間に入る前にひさしが掛かったポーチがあり、雨で濡れる心配もありません。
道路からは通路に沿って庭と区切る低い生垣の塀を設けました。
毎年面倒を見ていただく必要がありますが、成長する変化を楽しんでいただけると思います。
さらに、東側には家庭菜園コーナーを設けました。
新鮮な無農薬野菜の収穫が楽しみです。
完成前と後、参加型のOMソーラー、長期優良住宅の家づくりです。