現場のはなし素材のはなしスタッフブログ
ふたたびの杢
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36年前、新築の際に静岡県産のヒノキの間伐材を使って、広い濡縁をつくり、布団干し、洗濯物干しの日常やバーベーキューなどのイベントにと有効に活用されてきたそうです。木製の濡縁としては、非常に長持ちしています。使い方、手入れがよほどよかったのではないでしょうか。遣り変えにあたっても、木で作ることを要望されました。
改善点は以下になります。
・隙間が広すぎて、洗濯ばさみなどがよく落ちる。拾えない
→間隔を9mmにしました。木がぬれた後に乾きやすい最小寸法です。
・デッキの下の防草のためのコンクリート土間にしました。湿気も抑えられ木の長持ちにもなります。
・室内床との段差を小さくする
・コスト削減のため、45×105の間柱を3つに割いて使用。3Mモノと4Mモノを使い無駄を少なくする
木の弱点なども含め、木の良さを理解していただき、木の濡縁をご依頼いただけるほどありがたいことはありません。大工もいつも以上に?気合を入れて作業させていただきました。(小栗克巳)