すきなばにくらす
第1回 どこで なにする。
仲の良いご夫妻の家でのすごし方。
家づくりでのご要望は、
ご主人は秘密基地のような隠れ家で、好きなものに囲まれながら趣味の楽曲製作や釣り竿の手入れを。
奥様は、造り付の大きな本棚の前で好きな本を物色し、空の見えるお風呂でゆっくり読書を。
大きな食卓では、すきな音楽を聞きながら食後のひとときを。
ときには、居間やデッキで友人と美味しいビールを。
ご要望は、部屋・間取りではなくシーンでした。
そして、敷地はおよそ1.5mの高低差のある特徴的な敷地。
ご要望と敷地から浮かんだのは、(居間・台所・寝室など)部屋を組み合わせて間取りを考えるのではなく、敷地を活かして立体的にシーン・場所をちりばめ、構成していくイメージでした。
いろいろと考えをめぐらせた結果、半階の段差をもつスキップフロアの各ステージに、すきな場所、シーンをちりばめ、全体を2階分の天井高をもつ半屋外のような居間で繋げる構成をご提案しました。
スキップフロアは、階段での移動も多くなることになりますが、ご夫妻は、「おもしろいね。」と決断下さり、その後 すきな場所を具体的にどのようなイメージにしていくかという「たのしい」家づくりの打合せが進んでいきました。