<7< 「ギャラリー WA-ON(わおん♪)」
第三回 「住み継ぐための可変性」
・スケルトンインフィル
スケルトンインフィルとは、構造壁と非構造壁を別けて考える工法です。
非構造壁は、将来変わりうるライフスタイルに合わせて、つくり変えることが可能です。
この家の非構造壁である間仕切り壁は、取り外しが可能なつくりになっています。
・暮らしながらつくる
「住宅は永遠に未完成である」とういう考え方があります。
工夫し、暮らしていく部分を残すことで、
住人が潜在的にもつ、暮らしの創造力を引き出すことで、
家族構成が変化する暮らしにも、必要に応じて、つくっていくと考え方です。
・現在と未来
この家を設計していく中で、家族構成が変化する暮らしに対しても
豊かな想像を膨らませておりました。
現在、祖母+夫婦+子供4人 計7人が住み始めますが、
遠くない未来の暮らしは、一体どうなるでしょうか?
第二回 「ひとつ屋根の下でつながる空間の工夫」
▼つながる天井
▼居場所のありか
この家のタイトルは「 <7< 」です。
現在7人家族で、暮らしがはじまりますが、
家族構成が変化した場合も、
ひとつ屋根の下で大らかに暮らすことが可能である家という
想いが込められています。
第一回「7人がひとつ屋根の下で暮らすこと」
旧家にて、1階に祖母、2階に夫婦+子供4人 合計7人が暮らしていました。
家族の暮らしの変化に伴い、
各々の距離感を見据え直すため、家を建替える事を考えました。
敷地は西方向へ見晴らしの良い、小高い場所です。
加えて、住み慣れた場所であるため、日当たりや風の通りをよく知っている場所でもあります。
・各々に個室を確保しつつも、つながりのある快適な暮らし
・将来を見据えた可変性のある空間
大きくこの2点がこの家の設計課題でした。
母親の家族への愛情と、父親の粋なアイデアを素に、
家族力ともいえるおおらかな暮らしをベースに設計を進めました。
この家の計画では、従来の居間や各個室をつなげていく設計方法ではなく、
ひとつ屋根の下の大きな空間に各々のスペースが点在・共存するようなつくりを考えました。
各々の空間がつながっているため、見た事のない広がりのある空間となり、
どこにいても、家族の気配が感じとることができます。