暮らしのふたり展
第二回 「人生・リタイア後の暮らし方」
美術を中学校で教えてこられたTさんが定年を機会に建て替えをされました。
夫婦お二人でそれぞれの趣味を楽しみながらも寄り添い活動的な暮らしが希望です。そして、お気に入りの環境と自然素材を生かした住まいを造ることになりました。
一階玄関脇は、ご主人の永年の希望であった電気炉を設置した陶芸部屋。荒木の床は土で汚れるでしょうが、これからの年月の経過を記録してくれるはずです。
神社への参道に面して下屋をだし、製作風景を見ていただくために開口を低めに設けました。さらに、棚に飾った作品を仲立ちに道を行き交う人とコミュニケーションが弾めば一層広がりのある人生が楽しめると思います。
奥様の居場所は、二階寝室の北側コーナーですが、眺望と通風をじっくりと満喫できます。そこで、ゆったりと読書にコーラス。時には、窓を開けて向かいの山と美しい歌声が響き渡るはずです。
以前の家でもキッチン周りは改築をされていました。今度は、更に明るくかつ水回りが近いこともお望みでした。洗面、風呂とトイレの水回りは南北に一直線にしてあります。そして、キッチンの窓を通って心地よい風が吹き抜けていきます。
「もったいない」の気持ちが、OMソーラーの家で心豊かな暮らしを実現されるでしょう。
第一回 「プランに対する希望」
道を挟んだ敷地の北側には御影石の擁壁が落ちこむ高台のような場所で、【風通しのよい間取り】
道を挟んだ敷地の北側には御影石の擁壁が落ちこむ高台のような場所で、眺望も良く視界も開ける敷地です。向の丘には、木々の緑の中に家々が点在していますが、季節の変化を愉しめる風景があります。
そこで、奥様がこの風景と趣味を楽しむコーナーとして2階北側にしっかりと窓を設けて悠久の時間を過していただく事にしました。勿論、風の流れを感じながらゆっくりできます。
南北、東西と風が抜けるように窓を配置し、室内も開放的な間取りにしています。
【自然との調和】
緑は北側の風景にもありますが、東に隣接する神社にも木が生い茂っています。その境内入口には大きな桜の木が見事な花を咲かせるそうです。緑や花を家から楽しめます。二階の奥様コーナーからは勿論のこと、一階玄関脇のご主人の工房からも眺めることが出来ます。
外壁の一部は杉板を張り生地が見える程度に塗装し、その他は土色で着色しています。
駅方面から坂道を上がってくると正面に現れてきます。個性とともに地域に変化を与える家です。