「農・温もり・ゼロエネルギー」のくらし
第三回 「ゼロエネルギー」のくらし
日々の生活で光熱費がゼロになれば気分も晴れやかになりませんか。
この家は次世代省エネ基準を超えた断熱気密構造になっています。建物本体からの熱の出入りを抑えているのです。
そして、太陽の光で発電しています。太陽光発電のシミレーション結果では、設置費用を賄い毎月お小遣が太陽からいただけるようです。
冬の暖房は太陽熱で温められた空気を取り込むOMソーラーが三割以上を賄ってくれますし、温かくなった空気が換気の役目もします。
新鮮で温もりのある空気が家全体を暖めてくれるので、一二階とも間仕切り壁を最小限にしたオープンプランで、その上吹き抜けで繋がりを持たせたまさにワンボックスの家です。
そして、自立循環型の暮らし方を見据えた家です。
第二回 「温もり」
冬暖かく、夏は涼しい暮らしをするために、屋根に降り注ぐ太陽の熱で、暖房とお湯採りをして光熱費がおよそ1/3減少します。太陽の恵みに感謝し、豊かさを感じる一瞬です。
夏対策は、まず直斜日照の対策です。二階南側の庇を大きく出していること、下屋には南と西側に回廊になった庇を回して夏の日射を防ぎます。また、この回廊は気候のいい時には外リビングとしても利用できます。日頃は洗濯物を干す場ですが、天候が気になる時でも干したまま出かけることもできます。さらには、陰影が家の外観に奥行きと趣を作ってくれます。
外套をまとったこの家は、夏はエアコンを頼らずに、庭木の間を通り抜ける気持ちのいい風が家の中を吹き抜けて心地よい空間になります。冬は屋根に降り注ぐ太陽の恵みを堪能した「空気と熱をデザイン」した家です。
第一回 「農」
ご主人の親が46年前(1968年昭和43年)に建てられた平屋の家に住んでこられましたが、さすがに限界になり、「のんびり・ゆったり・ゆうゆう」と暮らせる住まいへ建替えることになりました。
家の大きさはコンパクトに、でも室内はゆったりと広いこと、風通しが良く南の庭の緑を楽しみたい、北の庭・家庭菜園で心身をゆったりと鍛えたいとのご希望でした。
ここは、家の周りを緑が囲っています。家で仕事をしたら、半日はゆっくりと農作業。
採れたての新鮮野菜がそのまま食卓に並ぶ「晴耕雨読」の暮らしです。
家はオープンなプランですが、例えば読書好きで趣味をお持ちの奥様の目的に合わせたコーナーが設けてあります。