公空間と個空間を分けた家
青葉台の閑静な住宅街にお住まいの青木ご夫妻。アプローチの階段を上ると左右に扉が。ボルドーの壁に黄色いペイントが印象的な右の扉はアトリエ入り口。左が母屋の玄関で、アイボリーの外壁にボルドーの扉。
ご主人は大学で絵を教えながら銀座、目黒など各所で個展を開き続けてきた画家の青木シンさん。絵本等の著書も多数。東京芸術大学在学中テレビの仕事をされる傍らはじめた人形劇、団員仲間の敬子さんを伴侶とされたのは卒業後間もなく。おふたりの芸術活動はその後も途切れることなく続き、現在もシンさんは 大人を対象に、敬子さんは子ども達に・と、ご夫婦共に絵を教え敬子さんは人形劇の脚本から人形作り、舞台監督としての活動もされてきた。芸術を通し50年
年以上同志として、また良きライバルとして理解し支え向かい合ってきたおふたりは、日常の暮らしの中にも分かり合えるものを培ってきた。 敬子さんの友 人Yさんのお宅に実におおらかな空間を感じ、検討していた家の建て替えはYさんの家を請け負ったところに、と依頼したのが鈴木工務店22年前のことだった。