遊び心のある住まい、家族の集うぬくもりの空間

できるだけバリアフリーにして構造はシンプルに。リビングからキッチン・書斎まで一体感のある間取りのおかげで、常に家族が一緒にいる状態が作れる。
それぞれの個室もフロア全体。が天井で繋がっているからお互いの気配が伝わる。
Yさん一家は夫婦とご主人英司さんのお母さん、そして4人の子ども達との大所帯。
やがて必要となるであろう親の介護と成長していく子どもたちという課題をどう解決すればいいか。
建て替えを意識し始めてから何年間も家族全員で話し合い、要望を基に鈴木工務店と数ヶ月間、毎週話し合いを重ねた。
その結果、数多くの要望の中から大切だと思われるものがカタチになり、シンプルで潔い設計の家ができあがった。
 

希望をまとめ、できあがった家

「以前は外階段で繋がっていた2世帯住居を新しい形に変えたい。」「親の気配を感じながら、４人の子どもたちにも個空間を与え、かつ広々とした空間を感じながら皆が集まれるスペースを確保したい。」「単身でマンションに居た時にひとつの空間に全ての機能が集まっている便利さが気に入り、できるだけ壁を作らず、全体をワンルール感覚で使える家に憧れていた」「子どもが成長するにつれてお互い何をしているのか分からないような家族にはなりたくない。なるべく自分の部屋に入らず、みんながリビングでゴロゴロしているようなそんな家にしたい。」その希望をまとめ、できあがったY邸。
 
Yさんのお宅の魅力は南西に視界のひらけた敷地。奥多摩や丹沢の山々をバックに光の表情が刻々と変化していく大パノラマ見られる2階にリビングを配置。同フロアに設けた各子ども部屋や3畳ほどで、壁ではなく間仕切りで分けられた。
 

出典：kaki no tane vol.21