平塚市美術館で、洋画「シベリヤシリーズ」香月泰男、日本画「原爆の図」丸木位里・俊、写真「地図」川田喜久治 「それぞれの表現に込められた、三つのまなざし」展を見てきました。帰りに平塚名物「都まんじゅう」をゲットしてきました。
三年ほど前に、故郷山口県大津郡三隅町(現・長門市)の香月泰男美術館を訪れてはじめて彼の作品を鑑賞。シベリヤ抑留生活を題材にした黒を基調とした作品に感動を覚えた。今回は山口県立美術館に納められている作品が主であった。説明文に「月と太陽のありがたさを、私は満州に征き、シベリヤに連れていかれて知った。・・・・兵にとって、戦争とは郷愁との戦いでもあるのだ。」
丸木夫妻の「原爆の図」は知ってはいたが、第一部<幽霊>二部<水>三部<虹>五部<少年少女>七部<竹やぶ>八部<救出>の六点を見ることが出来ました。想像を超えた作品でした。そして、「絵のなかにはデッサンを合わせて900人程の人間像を描きました。たくさん描いたものだと思いました。けれども広島で無くなった人々は26万人なのです。・・・・」
写真家・川田喜久治 写真集「地図」で、「雨が降り続く初夏の夕暮れ、孤立しているような原爆ドームに私は一人しのび込んでいた。・・・・これらのイメージと「しみ」の咄嗟の邂逅と照応が「地図―the Map」の核となっている。」作品の中に、一人の特攻隊員が新聞紙に書き残した遺書に強く心を打たれた。
母様よ
兄よ
妹よ
故郷よ 友よ
山、川
お元気で