2/4可喜庵にてパフォーマンスアーティストで医学博士でもある、喜多尾 浩代(きたおひろよ)さんの講演会が開催されました。
可喜くらしシリーズのテーマでもある「旅」
喜多尾さんは 『身体事』(しんたいごと) と 名付ける 「生動する肉体 に注目し 、肉体知が突き動かす身体感覚を基点にモノやヒトと交感してゆくプロセス的行為 」=パフォーマンスを 世界中の舞台で発信しています。
今回は、この「身体事」に至った過程を「旅」と捉え、「光と風に出会う」瞬間のお話を映像を交えてして下さいました。
2000年から東ヨーロッパ、ルーマニア、ドイツ、アフリカなどでパフォーマンスをし、インプットした物をアウトプットしたいと思った瞬間から「旅」が始まったそうです。
風を感じる→しばらく待つ→体の中が変化する→表現をする
人や情報から得た事を行動するのではなく、その時の空気、瞬間を捉えて動く。
大人になればなるほど、自然に動くって難しいものです。喜多尾さんも、本能のまま動く赤ちゃんや動物には適わない、とおっしゃってました。また、ウォーキングではなく、散歩がお薦めだそうです。その時の赴くままに歩いて、風や景色を感じることが大事とのこと。
講演、ワークショップの後は、喜多尾さんと参加された皆さんとの交流会でした。
それぞれ感じた事や、質問などに、優しく、丁寧に答えて下さいました。参加された皆さん、それぞれの「身体空間」を再発見していただけたのではないでしょうか。 (氏家 理恵)