お引渡しから3年経過し、家具工事の依頼をいただきました。親との同居から、子世帯家族との同居の二世帯住宅へと家族のかたちが変わり、脱衣・洗面室の収納量アップと限られたスペースにぴったりなTV台がご要望です。
新築の計画の際には、理想の住まいを目指して、限られた予算の中で悩み、思いつめることも大いにおこります。「今でなくても後で作ることもできます。」本当に必要なものは何かを落ち着いて考え直していただきます。家具や個室などは、家族の成長や変化に応じて、必要になったときに作ればいいのです。将来の様々な可能性を予測すると重装備な住宅になりがちです。竣工時にあまりに理想的で完璧であるより、どんな想定外なことにでも対応できるような「ゆとり」のようなものが、住宅にも住まい手にも必要ではないかと思うのです。
今や一家に一台、必需品となったお掃除ロボットの収納スペースのあるTV台が出来上がりました。(小栗克巳)