建替えや大規模リノベーションによる暮らしがえで重要になるのが如何にものを捨てられるか。です。
モノの移動を機に、本当に必要なものを見極めて、捨てる覚悟ができないと、モノのためにスペースを取られたうえ、生活が始まってからもモノが増え続けていきます。
世界各国で家の中のもの(持ち物)を“すべて”家の前に出してもらい家族といっしょに撮った写真集(『地球家族―世界30か国のふつうの暮らし』 ピーター・メンツェル著)があります。
写真は90年代の東京の一家。家の大きさに対してすさまじい量の物があります。これは、特殊な事例ではなく、現在も多くの家が同じような状況だと思われます。
とはいえ、捨てることほど大変なことはありません。莫大な時間と費用がかかります。
当事者では、思いいれの違いなど対立を生むこともあるので専門家の第三者に入ってもらうのが有効のようです。
コーディネーターにはいろいろなテクニックがあるようですが、写真のように種類ごと全てのものを
一堂に並べるのがポイントのようです。(小栗克巳)