可喜庵にて、展覧会をされた作家さんから、招待状をいただき、日本新工芸展を見に国立新美術館を訪れました。ここを訪れるたびに、黒川記章氏設計のバブリな建物に感慨深いものを感じます。日本の伝統建築の特徴に、自然を抽象化する意匠と、匠の技を駆使し、「部分」の集積が「全体」=建築物をなすような成熟したものつくりがあります。工芸は陶磁器、漆、金工、木工、染色、竹など多岐にわたりますが、現在の住宅建築では、木工、タイル=陶磁器の分野でわずかにつながっているのが実情です。展示作品といえば公募展常連の作家さんより、学生さんの方が、瑞々しく元気があるなあ。と感じました。(小栗克巳)