週末の建物完成見学会「のびのびと」は盛況のうちに終了しました。ご来場の方々からさまざまな声をいただきましたので、今日は「家づくりとことば」について考えたいと思います。
「木のにおいがする」「やっぱり障子っていいね」「広々しているなあ」「眺めがいいね」「気持ちいい」「ここには何を置くの?」「間仕切り壁がないんだ」「造作のキッチンいいね」などなど。そうした言葉のうち、いくつが住む人の要望や感想を代弁しているのかなぁ、と思いながら聞いていました。家づくりの起点は、もちろん住む人の動機と要望です。その要望と住まいのイメージを伝えるのに、ことばは不可欠ですよね。スケッチやイメージ画像も力になりますが、やはり自分の気持ちをつたえることばが必要です。
それは、住む人に限ったことではありません。つくる側である設計者にもことばの力は必要です。話すとき、書くとき、伝わるようにことばを使っていますか?私はこのブログを含めて、日々勉強中です。。。
今週末6月2日(土)、ことばのスペシャリストが可喜くらしに登壇します。朝日新聞の校閲事業部長で『マジ文章書けないんだけど』の著者でもある前田安正さんです。「記憶をたどることばの旅」をテーマにお話しいただきます。お申込みはこちらから。茅葺きの民家可喜庵で、ことばについて語るひとときをご一緒しませんか? (畑野)