藤の台団地などの公団団地の住戸は、51C型(正式名称は公営住宅標準設計C型)と呼ばれ、戦後の住宅難の時代に「寝食分離」という考え方に基づき、規格化された住宅の型です。nLD型という間取りの走りで、南面する室が多く、コンパクトなすばらしい型だといえます。今回リノベする棟は、1フロア2室の5階建てで、3.5面が外気に面する希少なタイプです。さらにベランダ側に増築までされた棟なので、(建築的に)博物館級です。ご夫婦お二人のこれからの暮らしのために、日当たりと景色のいい部分を居間にし、住戸の中心にキッチンを設けるなどして全面的に改修しました。本日、中心に位置するオリジナルのキッチンカウンターが設置できました。
中心のキッチンから居間越しに風景が楽しめます。
リノベーション完成見学会「すきを住まいに」は2018年7月13日(金)~17日(火)にて開催いたします。
(小栗克巳)