リノベーションで叶えたいことは何ですか?

先週末から5日間開催した藤の台団地リノベーション完成見学会には、たくさんのお客様にご来場いただきました。連日の猛暑日のなか、お越しいただきました皆さまに改めてお礼申し上げます。

ご来場者には同じ団地内にお住まいの方も多く、数年前にリノベーションをしている方々も少なからずいらっしゃいました。そうしたご来場者さまの声として多く聞かれたのは、設備の交換やバリアフリーへの対応はできたけれど、断熱や収納、家事動線、仕上げの素材やデザインなど、トータルなリノベーション提案は受けなかった--というもの。

今回のリノベーションでは、仕上げも間仕切り壁もいったんすべて撤去してプランニングしたスケルトンリノベーションなので、beforeとafterの変わり様に、リノベ経験者のご来場者さまも驚いていらっしゃいました。

もちろん、見た目だけの変化ではなく、断熱材や内窓を新設したり、快適に暮らすために必要な工事を施しています。壁や天井に用いた珪藻土は調湿作用があるなど風合いと機能を備えているため、結露が気になる団地住戸にも適しています。

大掛かりなリノベーションはそう何度もできるものではありません。また、不具合の生じるたびに小さなリノベーションを重ねるのも、かえって手間とコストがかかるうえに、住まいの統一感がなくなりがちです。

せっかくリノベーションをするなら、自分たちの好みや生活スタイルに合わせたプランを実現させたいですよね。リノベーションを思い立ったなら、「叶えたいのはどんな暮らしだろう?」と想像してみてください。ランダムに書き出してみるのもいいかもしれません。実現の段階では、単なる施工会社ではなく、プラン提案のできる設計施工を特徴とする工務店や建築会社を選ぶことをおすすめします。 (畑野)