工務店より~木部のお手入れについて

今年は梅雨があっという間に過ぎたり、台風が異例の進路をとったりと、例年にない気象が続いていますね。弊社のある東京都町田市もそうですが、台風の進路にあたる地域の皆さま、風に飛ばされやすいものは片づけるなどして、早めの備えを心がけましょう。そして、西日本豪雨で被災された方々のご無事をお祈りします。

さて、本日は不定期でお届けする住まいのお手入れについてです。今回はデッキなどの木部について、弊社発刊の季刊誌『かきのたね』での掲載事例より。

<再塗装の目安を知る>

ウッドデッキや木製手すりは2~3年が目安。ただし、新築時は翌年のお手入れが長持ちのコツです。木の脂が抜けた頃に間を開けずにお手入れすると退色も防止できます。日当たりの良い場所では紫外線の影響を受けやすいので、2~3年より短い期間での塗り替えが望ましい場合も。湿気の多い日陰は、コケやカビを落としてからのメンテンナンスをこまめに行いましょう。

劣化の進んだデッキ。こうなる前にお手入れを

塗りたての木板は艶があり水気を十分はじきます

<ポイントは下処理と薄塗>

まずは木部の下処理を。経年して汚れが目立ってきたら、紙やすりや専用ブラシ(ケレン)でこすります。次に下処理用のクリア塗料を塗り脂が抜けた木部を補修します。下処理が終わったらいよいよ塗装。薄塗がきれいな仕上がりのコツです。薄塗を2回。重ね塗りは1回目が十分に乾いてから行いましょう。

 

<プロが使う塗料を参考に>

鈴木工務店の連業者である塗装のプロが使用している塗料はキシラデコール、オスモカラー、リボスなど。油性塗料は乾きが早く作業効率がよいのですが、DIYなら低刺激の水性塗料もおすすめです。

 

<まとめ>

お手入れの3ステップは①よごれをとる ②下塗りをする ③薄塗り2回 です。

経年劣化した木部は台風や紫外線にさらされるとさらに劣化が進んでしまいますので、早めのお手入れを心がけましょう。手が届かない危険な個所や痛みの激しい場合などは、鈴木工務店にお問合せ下さい。 (多田)