木の外壁とエイジング

残暑お見舞い申し上げます。昨日で夏季休業が明け本日20日(月)から通常営業中です。写真は、広報畑野が休暇中に訪れた新潟県寺泊付近の風景です。日本海と田んぼ、そして杉板張りの小屋。この板張りの表情がいぶし銀なのです。日本海からの潮風も届く村落では、このように自然なエイジングを重ねた板張りの建物がいくつも残っています。

寺泊の田園に建つ納屋

寺泊付近の田園風景

寺泊の海水浴場

鈴木工務店の住まいでも、外壁に木板を張る事例が多くあります。見学されるお客様などによく「木の外壁って大丈夫なの?」と質問されますが、上記のような自然なエイジングの効果をもたらす下処理をした板を張るので、全面的に腐るといった状況にはなりません。傷んだ板のみ取り換えるだけで十分長持ちします。基本的に、木の板は表面の色や風合いに変化が生じても外壁仕上げとしての機能を果たしますので、見た目のエイジングを劣化ととるかシルバーグレーの味わいある表情と考えるかの違いのみで、耐久性に問題はありません。

ちなにみ、前述の下処理ではなく、塗装膜で撥水、材料保護をしている場合には、およそ10年ごとの塗り替えが理想的です。

M邸杉板張りの外壁(3年目)

今年の夏は台風の発生数が多いですが、外壁や屋根に不安のある場合には早めの修繕を心がけましょう。外壁修繕の際に、上記のような板張りを一部でも採用すると、建物の雰囲気ががらりと変わりますよ。詳しくはお気軽にお問い合わせください。 (畑野)