「見ざる、聞かざる、言わざる」の逆をいく遊び心

次号『かきのたね』ただいま制作中です。写真は、先日取材でおじゃました「築38年のマンションリノベーション」のオーナー住宅から。マンションの構造躯体による出っ張り引っ込みを利用したニッチなディスプレイ棚を上手に活用されています。

玄関の棚に並ぶ愛嬌のある焼き物はご主人の手作り。日光東照宮の三猿「見ざる、聞かざる、言わざる」の真逆をいく「見よう、聞こう、言おう」を表現しているそうです。よく見ると、それぞれ、目、耳、口がおおきく開いて今るのがわかりますよね。オーナーの遊び心が伝わってきます。

ボイラースペースと出入口の取り合い箇所に生じたわずかな隙間には、幅10cmほどの棚板を。今の時期は、かわいい内裏雛が飾られていました。

日常の雑多な物は扉のついた造作収納にしまって、季節飾りや思い出の品をディスプレイして楽しむ暮らしを実践していらっしゃいました。暮らしのレポートは、3月発刊予定の次号『かきのたね』で詳しくお伝えします。おたのしみに。(畑野)