家づくりの進め方1・鈴木工務店の場合

年度替わりの春は、進学や転勤など、ライフステージが大きく変わる時期でもあります。例年ですと、引っ越しをしたり、新しい暮らしを前に家づくりを考える時でもありますよね。今年は外出自粛のなか、別の意味で家に対する不満や要望が出てくるかもしれません。。。

いずれにしても、家づくりを思い立った時、なにから始めていいのかわからない、といった声をよく聞きます。そこで今回は、鈴木工務店の家づくりのプロセスをご紹介。一般的な流れにプラスして、鈴木工務店が大事にしているポイントもお伝えします。

まず、新築一戸建ての場合、土地探しからと建て替えではアプローチが違います。ここでは、ワンアクション多くなる土地探しを念頭にお話しします。

<①土地と建物にかけられる総予算を確認しよう>

どの地域か、駅近か否か、学区、広さなどなど要望はいろいろあれど、まず資金計画が立っていなければ前に進めません。ということで、はじめに行うことは、借入限度額を把握すること。ざっくりとした計画を立てるなら、金融機関が提供するネットでのシミュレーションも有用です。気を付けたいのが、限度額の捉え方です。限度額いっぱいを想定するのか、頭金、親からの贈与の有無など、資金に関して可能性のある事柄を同時に把握できるとベストです。また、住宅ローン手数料や不動産取得税、建築費にかかる消費税、引っ越しや家財道具の新調にあてる諸経費についても、資金計画の中に入れることをお忘れなく。

資金計画を立てる段階がとても重要なのですが、ついつい、皮算用だったり要望のみでリサーチをはじめてしまう方が多いのも事実。しかし、資金計画なしに見切り発車した家づくりは途中で止まったり後戻りしたりします

<家づくりをきっかけにライフプランを考えよう>

鈴木工務店では、大きな投資となる家づくりは、将来にわたるライフプラン全体を考えることと考えています。そのため、建築費用だけの問い合わせにお答えすることはありません。これからどんな暮らしをしたいのかを問い、住まい手自身に今一度熟考してもらうことからはじめています。

意外に感じられるかもしれませんが、条件や現状から家づくりを発想する人がほとんどです。ご自身も、そのことに気づいていなくて、設計者に「どんな暮らしをしたいか考えてみましょう」と投げかけられて、「あれ?なんだっけ?あ、そうか、そこもっと話し合わなくちゃ」となるわけです。

具体的な例でみるとわかりやすいのですが--
「子供部屋は2つほしい」「キッチンは対面がいい」「今の家は狭いから広くしたい」などなど。どれもポピュラーな要望です。しかし、子どもが独立した後の子供部屋は?(どう使うのか)、対面のキッチンは自分や家族の使い勝手にあっている?(イメージ先行ではない?)、広くなった家でどう過ごしたいの?(リビングを広くしてどう過ごす?家族はそれぞれに居場所がほしいのかも?)などと尋ねると、「そうだよねぇ」となります。

2019年竣工のM邸。ご夫婦ともに料理をつくるため、回遊動線をもつゆったりしたアイランド型キッチンを計画しました。Worksでご覧になれます。

もちろん、初期の初期はそれでいいのですが、早めのタイミングで自分たちの生活習慣とライフプランに、これからの家づくりを照らし合わせてみることをおススメします。ご家族の間だけでは考えがまとまらない時にこそ、プロを利用してください。設計者はさまざまなご家族の家づくりにたずわさっています。また、家が暮らしに与える影響について当然のことながら熟知しています。保険屋さんのライフプランナーとは異なる視点でお話ができると思いますよ。

次回「家づくりの進め方2」はこちらから。土地選びと見学会についてお話します。

※①の資金計画や②のライフプランに基づく家づくりの詳細は、鈴木工務店のセミナーや、個別相談の際にお話しすることができます。ご興味のある方はお問い合わせフォームからどうぞ。