平方メートルから立方メートルへ・徒然とおる

スイスの家で広さを体積(立方メートル)で表しているのを知りました。わが国では床面積(平方メートル)で表していることはご存じのとおりです。
家づくりでは、屋根面に沿って天井を造ることが多くなってきています。この場合、床面積は変わりませんが体積は増えます。また、日本では家を大きくして床面積を減らす方法として、吹き抜けを設けることがあります。結果、延床面積は減りますが、体積に変わりはありません。

新学期になると、本の入れ換えや蔵書も増えていきます。なるべく皆の手の届く位置に本箱を置きたくなりますが、床面に物を置くという発想を見直してみてはいかがでしょうか。多くの家の天井は2.4m(八尺)位ありますので、鴨居の高さの上は空きスペースと考えてみると、背丈プラス20cmの上を収納スペースにして棚を設置することもできます。
さしずめ、空中権の利用です。ただし、高いところに設置するのですから地震への備えは必要ですし、鴨居が下がらない工夫も大事です。もちろん、整理整頓が大前提。不必要なものは入場お断りです。(MY TOWN 掲載コラムより)