日射しが日増しに強くなっていますね。今年の夏も暑いのかなぁ、と今からちょっと心配になります。
冬は陽光をたっぷりと室内に取り込んで家を暖めたいですが、夏はできるだけ日射しを避けたいですよね。遮熱は家の外側で行うと効果がより高いので、実際、夏になるとスダレやヨシズを掛けている家をよく見かけます。いろいろ工夫のしようはあるのですが、そもそも、夏と冬の日射角度の違いを考えた庇の計画が大事なのです。
上の画像は現在進行している町田市根岸の現場です。煙突のついている一番手前の建物が鈴木工務店の注文住宅です。数区画ある分譲地のため、同時期に建売住宅も建ち並びました。奥の建物と鈴木工務店の建物を見比べてみると、庇の大きさ、影の範囲に違いがあるのがよくわかります。ちなみに、撮影は5月11日の午前中です。(もちろん、家に求めるものは人それぞれ違います。車のように完成している家を「買う」ことにわかりやすさを感じて納得する人もいます。ということで、建売住宅について云々するblogではありませんので、念のため~)
設計施工の鈴木工務店では、冬至、夏至の日射シュミレーションを、建物周辺への影響を調べる日影だけではなく、室内環境においても行っています。その結果が庇、窓の位置、大きさに反映されるので、自然のエネルギーを最大限活かす設計が叶います。
もしあなたが注文住宅で家を「つくる」ことを望むなら、太陽や風、周辺環境を考慮した庇や窓の位置、大きさ、風の通り道など、ちょっと地味で目に見えづらい計画も気に留めてください。なぜなら、自然エネルギーをコントロールする設計は、夏涼しくて冬暖かい建物の基本となるからです。エアコンの効き方にも大きく影響するので、電気代を通して目に見える効果として実感できますよ。(同じく、住宅性能を左右する断熱材についての現場blogはこちら)
町田市根岸の家『一日、一日をゆっくりと』の建物完成見学会は6月27日(土)28日(日)開催予定です。詳しくは追ってHPイベントページにアップします。(畑野)