梅雨入り前のDIY~木部の塗装

季刊誌『かきのたね』に掲載の「お手入れ ら・ら・ら」より、今回は木部の塗装を紹介します。梅雨入り前の晴れ間をねらって、住まいのお手入れに取り組んでみてください。

【梅雨入り前に木部塗装のお手入れを】

春から初夏にかけての晴れ間は、DIYやメンテナンスに最適の季節ですね。今回は、ウッドデッキや板塀など、自分でもできる木部のメンテナンスを取り上げます。

いえ時間を心地よくしてくれる緑を眺めるウッドデッキ。定期的なお手入れで快適に保ちましょう

再塗装の目安を知ろう

外気にさらされるウッドデッキや木製手すり、塀などの木部の塗り替えは2~3年が目安となります。ただし、新築時は翌年のメンテナンスが、きれいな状態を長持ちさせるコツ。木の脂が抜けた頃、間を開けずにお手入れすれば、退色も防止できます。

また、日当たりがよく紫外線で傷みやすい場所では劣化や退色が早いため、2~3年より短い期間での塗り替えが望ましい場合も。湿気の多い日陰の場所は、コケやカビが生えやすいので、やはりよごれ落としからのメンテナンスをこまめに行いましょう。

ポイントは下処理と薄塗り

まずは木部の下処理を行いましょう。新築後は水拭きでもよごれを落とせますが、経年してよごれが目立ってきたら、紙ヤスリや専用ブラシ(ケレン)でこすります。よごれた状態のまま塗り重ねると塗料がしっかり定着しません。

よごれを落としたら、下塗り用のクリア塗料を塗り、脂が抜けた木部を補修します。水分や塗料の吸い込みを防ぐとともに、塗料の発色も良くなります。

築13年のウッドデッキ。手入れ不足で木部の腐食が進んでいます。こうなる前に手を打ちましょう

下処理が終わったらいよいよ塗装。きれいに仕上げるコツは薄塗りです。厚塗り1回よりも、薄塗りを2回行うほうが色ムラも防ぎ、塗膜も長持ちします。重ね塗りは、1回目が十分に乾いてから行いましょう。天気がいいと乾きも早く仕事がはかどります。

重ね塗りを施した木板。艶があり水けを十分はじきます

プロが使う塗料は?

今回のお手入れは、鈴木工務店の家づくりを支える寿塗装さんに教えていただきました。プロが使用している塗料はキシラデコール、オスモカラー、リボスなど。油性塗料は乾きが早く作業効率がよいそうですが、DIYなら低刺激の水性塗料がおすすめです。

 

【お手入れの3ステップ】

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1 よごれを取る

水拭きまたは専用タワシで。湿気のある場所は入念に

2 下塗りをする

まずクリア塗料を浸透させて、傷んだ木部を補修

3 上塗りは2回

塗装は各回薄塗りが基本。長持ち&色むら防止に

 

また、鈴木工務店では、5.10年点検の際に屋根、木部の劣化具合を確認し、7~10年目を目安に塗装メンテナンスのご準備をお願いしています。手が届かない危険な個所や、痛みの激しい箇所などは私たち工務店が行いますのでお声がけください。