気になる換気。一年で一番寒い時期はどうしてる?

2021年の「大寒」は1月20日から立春の2月3日まで

一年で一番寒い時期がやってきました。例年、1月下旬から2月上旬が寒さの厳しい期間といわれています。できるだけ室内の暖かい空気を閉じ込めておきたいですよね。しかし、今日日、換気は必須です。せっかく暖めた室温が奪われると感じて、換気を怠ることのないように気を付けましょう。給気口を塞いで換気扇を止めてしまうのは計画換気が働かなくなるのでNGですよ。

2003年の改正建築基準法により、現代の住まいは2時間に一度、家の空気が入れ替わる(0.5回/h=1時間で部屋の半分の量が換気される)ように計画されています。また、高気密高断熱の家が当たり前になりつつある今、換気は以前にもまして重要になっています。(そのあたりの詳しい解説は、ぜひ、家づくりのオンラインセミナーにご参加くださいね。毎月開催していますので♪)

窓の開放による換気のポイントは

冬至の日射は低い角度で、家の奥まで入ってきます。太陽の熱を取り込んだ高気密高断熱の住まいは、それだけでもぽかぽかです

コロナ禍で計画換気に加えての換気を求める場合には窓を開けることになりますが、その際には空気の流れをつくることを考えましょう。

◆基本は、風上と風下の2カ所を開けること。1カ所のみにくらべて10倍の換気量が得られるというシミュレーション結果があります(ykk調べ)。1カ所だけ大きく窓を開けても、室温が下がるばかりで効率が悪いので避けましょうね。

◆開ける窓の位置は対角線上にあるのがベストです。こちらもシミュレーションがありますが(ykk調べ)、隣り合う窓を2か所開けても空気の澱みは解消されません。2方向以上の窓の開放が効果的です。

昨年の春、1回目の緊急事態宣言下でも「換気」についてblogで書いています。今回はおさらいとOMソーラーの家での注意点を記載しました。前回のblog記事はこちらからどうぞ。

OMソーラーは巨大な換気扇

鈴木工務店で施工実績の多いOMソーラーは、太陽の熱を屋根面で集めてダクトで床下へ送るというもの。基礎コンクリートを蓄熱基材として、床下から重力暖房で暖気が家中に立ち昇ります。暖かい空気を入れて、暖かい空気が押し出されていくので、家の中はいつもフレッシュです。室温の低下も気になりません。なので、集熱中はOMソーラーの通常運転を行っていれば換気量も十分です。夜間や雨天時など集熱していないときは、24時間換気設備の運転を忘れずに行いましょう。

一方で、空気が家中をめぐるので、家族の中に体調の悪い人やウィルスの罹患者が出た場合には、換気の道筋を考えて家の中での療養場所を決めるほうがよいです。

具体的には、計画換気の出口である換気扇のそばの部屋で療養すること。一般的には、トイレや風呂などの水まわりのそばとなります。また、床下からの吹き出し口がない場所か、ある場合には塞ぐことも忘れずに。詳しくは、OMソーラーのオーナー向けサイトにも掲載されていますのでご参考にしてみてください。OMソーラーにヒートポンプ式エアコンと熱交換換気を組み合わせたOMXについての記述もあります。(畑野)