家の外観をどう考える?

いったいどんな外観が「好ましい」の?

家の外観は、住む人の心を満たし、街並みに潤いを与えます。もちろん、好ましいものの場合(主観的な表現ですが…)。では、いったいどんな外観が「好ましい」のか。鈴木工務店ではこんなふうに表現しています。

「道行く人が振り返りたくなるような家(外観)」

派手さや奇をてらうデザインではなく、ちょっと歩を緩めさせる存在感をもつものです。

「いっしょの家」の現場から。外構の足元を整理して仕上がりです。西側テラスからは大山や富士山を、北のピクチャーウィンドウからは、対面する桜を眺められます

画像の家は、先週末に見学会を開催した住まい「いっしょの家」。上階に施した板張りと駐車場屋根から玄関アプローチにかけて建物に取りつく庇のアクセントが特徴です。通りに対しても塀で隔てるのではなく、縦格子を用いて軽やかに緩やかに境界を敷いています。街並みに対して大らかにつながる外観と外構計画は、もちろん内部のプランと、そして住む人の大らかな人柄や家族のくらしとを反映したものでもあります。

シミュレーションで納得のいく設計提案を行う

さて、外観ですが、木を使えばよいとか、この色ならOKということではないです。敷地と暮らしにあった建物配置と形態、街並みに与える影響を考えながら、住む人の満足のいく設計提案ができるか否かが大事。そのために、3Dでのシミュレーションを行い計画を実行してます。

確かに、木を知る工務店として板張りのメリットを説明する機会は多いですが、実例にはモルタルやサイディングなど様々な外観があります。どれも、前述のように住む人と共に検討を重ね納得する、というプロセスを踏んでいます。※住宅実例Worksはこちら

住まい手の好みが優先されるのは確かですが、同時に周辺に与える印象も大事。ご自宅を、少し引いたろころから眺めてみてください。さり気ない存在感と、街並みへのちょっとした好影響を感じ取れますか? (畑野)