暮らしながら、たのしみながら仕上げていく家
先日、町田市内のM様の住まいへ竣工後2年点検に伺いました。お施主様の許可をいただいて撮影&blogでご紹介させていただきます。当初より外構はDIYをたのしみながら仕上げていく計画で、板塀のみ設置した状態でのお引渡しでした。久しぶりの訪問ではデッキテラスや植栽が出来ていて、庭の密度がグッと上がり、室内から窓外の景色にも彩が生まれていました。
家の温熱環境を確認してエアコンの使い方などをアドバイス
さて、点検では家の内外で点検項目を一通りチェックするほか、家の温熱環境を確認してエアコンの使い方などもアドバイスしています(ちなみに、鈴木工務店では気密・断熱・換気性能を高め、1台ないしは2台のエアコンで家全体を冷暖房する家づくりを提案しています)。フルタイム勤務のご夫婦は、出勤時にエアコンを止め、帰宅してからエアコンをつけているそうですが、「夏の猛暑日は帰宅後に窓を開けて、一度室内の空気を入れ替えてから冷房をつける」とのこと。実は、住宅性能を高めた家は、エコモードによる24時間稼働で建物自体を一定の温度に保った方が、間歇運転(つけたり消したり)よりも快適かつ消費エネルギーも変わらないか多少省エネになります。要は、建物がいったん暑くなったり(夏)、冷えてしまう(冬)と、運転開始時に冷暖房負荷がかかってしまうんですね。M様は今のところは、状況に応じて帰宅前にスマホのアプリで運転をオンにするなど工夫され、お二人の生活に不便はないようですが、この先新しいご家族が増えるなど生活リズムが変化して不都合が生じた際には、エコモードの常時運転をおすすめしました。
家庭での衛生管理や使い勝手に応える住まい
室内には家具や雑貨が配され、どんどんお二人好みの空間に育っている様子がうかがえます。短い動線が便利なコの字型の造作キッチンは、調理家電や小物がセンス良く配されていてオリジナリティが生まれています。また、下写真は手洗い場のある玄関です。土間続きに設けた収納も活躍していました。コロナ禍以前の竣工ですが、暮らしやすさを考えた住まいは、現在求められているような家庭生活での衛生や使い勝手などさまざまな要望に対応できているんだなぁ、と確認できたのでした。
「今年のGWも(コロナ禍で)外出できそうにないので、デッキの上にパーゴラをつくったり、庭に菜園を整えたりDIYに励もうかと」とMさんは次なる計画も話してくれました。家育てを満喫されているお二人に、住まいは建てて終わりではなく、暮らしてからが本番なのだとつくづく実感させられるのでした。(畑野)