断熱窓に替えるには『かきのたね春号』より

「2×4住宅の断熱リノベーション」の現場から

鈴木工務店編集制作の小冊子『かきのたね』連載の「ものづくりの現場から」を紹介します。今回の現場は、5月29日(土)に完成見学会を開催する「2×4住宅の断熱リノベーション」です。

このあと窓回りに防水シートを施し既存外壁と面合わせの調整を行い、窓回りの下処理(水切り金物設置等)をしたうえで、外断熱仕様で外壁全体を覆います

「窓だけ替える」は基本ナシ

鈴木工務店のリノベーションは断熱改修を含むフルリノベがメインです。その際、戸建てであれば既存のアルミサッシを高断熱の樹脂サッシに替える選択があります。時おり「窓だけ替えられますか?」と質問されることもあります。既製品の窓はそれだけ交換できそうに思うかもしれませんが、答えは否。進行中の戸建てリノベの現場から大まかな工程をお話しします。

既存サッシを撤去し新設するには――①内外壁の一部、枠や仕上げも撤去。②築年数の経った家なら新たに断熱材敷設。③防水シートやサッシ下の水切り設置など、下処理と雨仕舞の処理。④今回の現場では、外断熱+外装仕上げを施します(下図)。

木造施工模式図・外断熱直張り工法のパターン:A/不燃ボード B/透湿防水シート C/セルボード(断熱材) E/ビオシェル下塗り材 F/耐アルカリ性ガラス繊維メッシュ G/ビオシェル上塗り材 H/塗装下地調整材 I/オーバーコート材(上塗り) ※改修では図中の柱と充填断熱は既存(図はあいもり・ビオシェル)

工事関連個所をトータルで改修するのがマル

サッシを入れ替える際には、断熱材の敷設や内外装もセットと考えましょう。窓交換に限りませんが、工事の絡む箇所、住まいの快適性に関係する箇所全体をあわせて改修することで、求める効果が得られます。

「2×4住宅の断熱リノベーション」@町田市金井の完成見学会は5/29(土)開催です。お申込みはこちらのイベントページからどうぞ。