ルイス・ポールセン ストレスフリーの照明

かきのたねバックナンバーから、設計スタッフのオススメ・インテリア編をお届けします。

「板土間のある二世帯住宅」のルイス・ポールセンの照明「PH5」

ひかりのしま

暮らしのアイテムは住み手のこだわり、住まい方によってさまざまなモノがあります。今回、私は暮らしを豊かにするアイテムとして、自宅のダイニングで愛用している照明器具Louis Poulsenを紹介します。

Louis Poulsenは徹底したグレア・フリー※で設計されており、明るいけれど眩しくない、つまりストレス・フリーの照明器具です。設計者のPoul Henningsen (1894-1967)は、光と影を愉しむ北欧の生活様式から作品のヒントを得たそうです。そうしたものづくりの背景も私が愛用している理由の一つです。鈴木工務店の照明計画も「ひかりのしま」を作る北欧スタイルであり、「陰翳礼讃」をコンセプトにしています。

Poul Henningsenによる「PH5」のスケッチ

「陰翳礼讃」から「蛍光礼讃」になってしまった日本の住宅ですが、良き文化を継承して、「ひかり」を愉しみたいものです。(北條)

※照明と周囲の明暗差で生じる視覚的な不快感の解消