季刊誌『かきのたね』のバックナンバー(vol.36、2019年秋号)から。住まいのお手入れを紹介します。
今回は台所水栓の劣化トラブルに関してお伝えします
使い勝手の良さから、台所水栓の種類は「シングルレバー混合栓」が一般的といえます。ここでは、シングルレバー混合栓を中心に経年使用による不具合を見ていきます。
本体からの水漏れ
ハンドル下から、あるいはスパウト(吐水口・管)上からなのか、下からなのかで原因が異なります。おおよそ経年劣化で起こります。原因としてはパッキンの劣化、スパウトの腐食、バルブカートリッジの故障などが考えられます。
修理をする場合は専用の工具が必要になる場合が多く、水道業者による調査・修理をお薦めします。
レバーハンドルの操作が固い
バルブカートリッジの交換になります。使用年数や修理費次第では、買い替えも視野に入れて検討してください。
レバーハンドルががたつく
固定ネジを締め直すことで改善できます。メーカーの取扱説明書を確認してみてください。
本体がガタつく
水栓の裏側根本にキャップが付いている場合は、そのキャップを外し、六角棒レンチ等で締め直すことで改善できる場合があります。
水が止まりにくい
原因として残留水の排出によるもの、もしくはバルブカートリッジの故障が考えられます。シャワーヘッドの場合、シャワーを止めた後しばらく水が垂れることがあります。これは内部の残留水の排出のため、故障ではありません。見分け方としては、水を止めた後にシャワーヘッドを上向きにして水が出て来なければ残留水の排出です。
水栓の水垢・水滴あとが気になる
ピカピカの水栓を蘇らせたいと思っている方も多いはずです。お手入れとしては適量に薄めた台所用中性洗剤を含ませた布で汚れをふき取った後、水洗い+から拭きをします。また、「きらりあ蛇口まわりのクリーナー」(TOTO)など専用クリーナーなどもあります。
毎日の片づけ時のお手入れなら、使用済みのラップ(新品でなくてOK)を活用。丸めて洗剤を付けてこすると汚れが落ちます。変幻自在で細かい部分も掃除しやすいうえ、暮らしの中で出てしまうラップごみも無駄なく使えます。