一気に進める建方の現場
工務店のある町田市から施工エリアぎりぎりの小金井市の現場から。先週、建て方を行いました。天気ももちこたえてくれて、建方職人と一緒に一気に棟上げました。なにしろ建物を濡らさないように短期間で上棟するのが鉄則なので、建方の日は人手が多く勢いがあります。
住宅外でのクレーン操作は職人技
部材を敷地や上階へ上げるのはクレーン車です。住宅街では隣家や電線、電柱が林立しているので集中力と技術が必要です。もちろん、事故のないように、上げ下ろしの際には皆で声を掛け合います。小冊子『かきのたね』の「ものづくりの現場から」では、バックナンバーでクレーン職人の紹介もしています。
建方に見る骨組みの美しさ
鈴木工務店代表の鈴木は「建物にはとくに美しいと感じられる時が3度ある」と言います。建方で棟上げした瞬間の骨組みの美しさ。完成した時。そして、施主が住みこなして馴染んだ経年時。建物は工程と共に刻々と姿を変えていきます。建方の美しさの表出は刹那的ですが、その後もずっと家と住まい手を支える大事な骨組みであり続けます。
設計施工の鈴木工務店では、家づくりの工程そのものをわが子の成長のように見守り、関心を向けてくださるお施主さまが多いように感じます。建方の瞬間も、後戻りで再現はできない、貴重でかけがえのない家づくりの一コマなのでした。