町田市能ヶ谷で進行中の平屋の現場から
工事終盤、足場が払われると全体像が初お目見えします。約67坪のゆったりとした敷地に、延床面積約25坪の平屋を配した計画です。60~70坪の区画が続くゆとりある住宅街で、周囲の住宅はおそらく法定の建蔽率、容積率をめいっぱい使った2階建てです。そのためか、足場が払われると、平屋のかわいらしさがひときわ目立ちます。
住まいとまち並みの調和を確かめる
建物の全体像が現れると、住人の方々の関心も一層高まりるようで、現場の前を通り過ぎる人たちが、少し歩を緩めて眺めていきます。露になった建物を見て、何を感じるか。住まい手はもちろんのこと、住人の方々の抱く印象もとても気になります。街並みに対して貢献するような佇まいであれば、住む人にとっても誇りになります。ひいては、私たち作り手にとっての誇りにもなります。ちなみに、鈴木工務店の「5つの約束」は「住む人の誇りが私たちの誇り」というタグラインを持っています。
(下の画像は足場が払われる前。道行く人には、建物の代わりに?鈴木工務店の旗を眺めてもらいます)
外構計画と一体で考える住まいづくり
足場が払われた段階では、建物だけが形を見せたに過ぎません。足元の外構計画はこの後本格化します。鈴木工務店では、住まいと外構計画を一体で提案しています。アプローチからの動線計画や、窓からの眺めを決定づける植栽などは、住宅設計と一体でなければ本来決められないことです。実際の工事は、第二期工事としたり、コスト面や趣味の延長といった面でDIYで行う方もいます。いずれにしても、はじめに建物と一緒に計画していくことが大事なのです。
鶴川の平屋は道路面から一段高いレベルに建物が建っているので、この後、擁壁や駐車場の工事、外壁と同じ板張りの外物置、植栽を経て完成となります。(上の画像は計画中スケッチ段階のもの。屋根の奥に見える半球は、なんと天体ドームです!)
室内も仕上げに入っています。鈴木工務店では、主要な構造(柱梁)材は国産杉(吉野)、壁の仕上げはルナファーザー(再生紙とウッドチップを漉き込んだ紙)が多く、今回も同様です。天井は秋田杉の無節を張りました。平屋の大屋根は空間をゆったりとした雰囲気に包んでくれます。
画像は上が天井に秋田杉を張っているところ。下はルナファーザーを貼っているところ。どちらも天然素材なので、新建材に比べて静電気が起きにくく、湿気のある季節でも表面がさらりと感じられます。
完成見学会を開催します
11月初旬頃の予定です。詳しい日程が決まり次第、HPのイベントページで告知いたします。ぜひご覧ください。