相模原市南区の上鶴間で進行中の現場から。
子育て世代にとっての地鎮祭
小学生2人のお子さんとご夫婦の4人家族の家づくりが進行中です。画像は先月末に行われた地鎮祭の様子。青竹を四隅に立ててしめ縄を巡らせた空間を神坐に見立てます。神棚にお供え物をしたり、鋤き入れの儀(盛砂に鋤を入れる)をしたり、日常生活にはない「儀式」を大真面目に執り行う経験は、大人もさることながら子供にとっては忘れられない思い出になるのではないでしょうか。地鎮祭はやらなくてはいけないものではありませんが、略式でも希望される方が多いですね。やはり、いよいよ家づくりが始まるぞ!というキックオフイベントの役割もあれば、もちろん工事中の安全、末永くこの土地で安寧に暮らせることを願うという意味もありますから。
ちなみに、鈴木工務店では、青竹は現場監督が前日にとある竹林から入手(もちろん許可を得て)したフレッシュなものを用意して地鎮祭に望んでいます。
基礎一体打ち。現場で見られるのは一瞬です
地鎮祭が終わると、ざっくりと下記のように工事が進みます。
土地の根伐→砕石・転圧→防湿シート→基礎断熱→捨てコン→墨出→外枠→配筋→断熱内枠→基礎コンクリート打設→脱枠
鈴木工務店では基礎一体打ちが標準仕様です。底板と立上りのコンクリートをいっぺんに打つので、それぞれの間に打ち継ぎが生じません。冬は床下に暖気を送り込み、基礎コンクリートに蓄熱させて床から家全体を暖める暖房システムを採用しているため、基礎も隙間はNGです。また、打ち継ぎの隙間から蟻が侵入する例もある事から、基礎一体打ちはシロアリ対策としても有効なのです。
基礎脱枠後の様子。床下に暖気を送るので、基礎の立上りが少ないのが特徴です。建物の外周部と主要構造材の立つ箇所に基礎の立ち上がりがあるのみ。円筒形の立ち上がりは空気の流れを極力妨げない工夫です。
ここに家を建てるんだと実感できる瞬間
地鎮祭も基礎工事も、まだ家の全貌が現れる前の工程ですが、地面に接する仕事のため、「ここに家を建てるんだ」という、この瞬間ならではの感慨深さがあります。(建てた人はきっと抱くはず?)家づくりの現場は、実はそんな実感の連続です。更地の段階から家づくりを見守れるのは、注文住宅の醍醐味ですから、特に多感なお子さんのいるご家庭では、家づくりをぜひ家族の一大イベントとして記憶していただきたいなと思うのです。
写真は、築23年の施主様住宅で撮影させていただいた、竣工当時にお子さんが描いた棟梁の絵です。まだ幼かったお子さんも今では成人して独立されているのですから、やはり感慨深いですね。建てた後も、大工や水道、電気の職方等がアフターメンテナンスでお伺いするので、家づくりは本当に長いお付き合いなのであります。
◆10/22(土)相模原市南区上鶴間で開催する建築中現場見学会「つくっている人に聞いてみよう」を開催します。詳しくはこちらのイベントページからどうぞ