鈴木工務店は町田市に拠点がありますが、隣接の神奈川県でも家づくりを手掛けています※。今回は、7月22日に開催予定の二世帯住宅(横浜市旭区に建築中)完成見学会を前に、「二世帯住宅」の事例やタイプ、注意点をお届けします。
※会社のある町田市能ヶ谷(鶴川駅近く)から車で1時間圏内(ビジネスアワー)
共用型、分離型__二世帯住宅のタイプいろいろ
鈴木工務店ではこれまでにいろいろなタイプの二世帯住宅を手掛けてきました。親子世帯が玄関をはじめ水回りやLDKといったパブリックスペースを共用する「共用型」。それらを各世帯ごとに独立させた「分離型」に大別できます。ちなみに、私たちの統計的には前者は奥様のご両親との同居に多いタイプのようです。(あくまで、鈴木工務店における統計です!)
共用型は、基本的なプランは単世帯住居とあまり変わらないので、世代が交代しても違和感なく住み続けることができます。また、キッチンや浴室など機能空間に共用部分が多いため、居室にゆとりができるのも特徴です。
気を付けたいのは音の問題。世帯間で生活時間が異なる場合には、防音対策が必要です。今回の住宅では、親世帯個室の間仕切り壁に、防音対策としてセルロースファイバーを充填しています。プラン上は、上下階で水回りの下に個室が重ならないように配置するのもポイントです。
また、共用型でも、ミニキッチンやシャワールームを設ける場合もあります。生活時間がずれた場合でも気兼ねなく使用できるメリットがあります。
分離型は、先々の世帯構成の変化を考慮して計画するとよいでしょう。将来的には親世帯の居住スペースを賃貸にすることも可能です。その際、上下で重なる分離型ではやはり音の問題が生じますので、防音対策を講じるか、左右に並ぶテラスハウス型がよいでしょう。
玄関や設備、電気水道メーター類、インフラもすべて個々に備えるため、共用型に比べて建設コストがかかる傾向にありますが、賃貸への貸し出しまで見越しているならインフラからの分離は必須です。
二世帯住宅の暮らし方
共用型は必然的に世帯間の交流も多く、大家族で暮らす感覚です。今回の住宅は、親子世帯と大型犬も一緒のため、庭とのつながりも大事な要素でした。分離型でそれぞれの要望を満たそうとすると、どうしても家が大きくなりがちですが、共用型ですと水回りや設備系は一つで済みますので建物も比較するとコンパクトに収められます。その分庭を確保し既存の樹木を少し残して、あとは愛犬のドッグランとなるように平坦に仕上げています。
分離型は単世帯がつながるテラスハウスの暮らしと大きく変わりませんが、せっかくなので庭や緑は共有したいところです。共用のデッキや敷地境界、外構の目隠しを木や樹木でつくり2軒でシェアできれば、より広がりと豊かな住空間を楽しめます。
暮らし方や将来の計画、住まいの活用方法は人それぞれですが、ひとつの回答例として旭区の二世帯住宅をぜひご覧ください。
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