家の姿が立ち現れる「建方」@町田市能ヶ谷の家

町田市能ヶ谷で進行中の現場から。先日、地鎮祭を終えた能ヶ谷Y邸の住まいです。

一気に進む建方・棟上げ

blogでも何度かお伝えしている建方です。鈴木工務店の専属大工と外部の専門業者と一緒に一気に棟上げします。

建方:土台の上に柱、梁、桁等の構造材を組み立てる作業。一気に屋根組まで行います
棟上げ:屋根の最上部にある棟木を収めます

基礎~土台敷が終わると、1~2日で棟上げ完了です。近年はプレカット+金物工法で仕口や継手が精緻に加工された構造部材を用いるので、正確かつ効率よく組み上げることができます。組み立て時に床合板も張り、最後に屋根下地もかかるので家の外形が一気に立ち現れます。

屋根が架かる前の現場は雨に濡らさないこと!

写真のブルーシートは雨避けです。現場では濡らさないことが肝要。前日が曇天でしたので、入念にラッピングされていました。

たまに、屋根防水シート未施工段階で雨に濡れている現場(おそらく建売?)を見かけます。現場に居合わせなければ分からないことかもしれませんが、これはNGです。

人手だけに頼らない効率的な家づくりは建築費にも影響大

昔ながらの墨付けや手作業による仕口、接手の加工に憧憬の念はありますよね。一方で、現代では前述のプレカットや工場での接手加工等、正確で効率的な施工が主流です。搬入もクレーン車を使って、部材を上階へどんどん運びます。

建設業に携わる人口が年々減少しているなか、品質を保ちながらいかに効率化を進めるかは最重要課題です。裏を返せば、人手が必要な施工ほどコストも工期もかかるということ。例えば、クレーン車が入れない立地環境では人による手運びに頼らざるを得ないので搬入コストがアップします。建替えの場合は仕方ないですが、土地選びの際には気を付けたいポイントですね。

里山の緑に馴染む片流れ屋根の大らかなフォルム

今回の家は南西の庭をL字に囲む建物配置が特徴です。隣地擁壁が迫る北側は境界から距離を取り北庭も設けています。庭やアプローチ、外物置の屋根も緑化して、周囲の里山風景に馴染む佇まいを目指します。

建物の説明は、来月発刊の小冊子『かきのたね』でも紹介します。おたのしみに。

※5月に建築中現場見学会を開催予定。詳細は後日HPにアップします
※地鎮祭のblogはこちらからご覧になれます