夏を旨とする家づくり・・・猛暑でも快適&省エネで過ごせる住まいが求められています

梅雨明け10日 猛暑日続く

気象庁の各種データから、東京の過去10年の梅雨明け日と、後10日間の最高気温を調べました。梅雨明けが最も早かったのは2018年の629日ごろ、遅かったのは20年の81日ごろで、今年は平均的な719日ごろでした。

梅雨明け10日は暑い日が続くといわれています。明け後の太陽の位置がより高い位置にあり湿気も減少し乾燥空気が流れ込むことが多く、乾燥した空気は暖かい空気の上昇を抑え、地表面は急速に温められ蓄熱されて温度上昇になるようです。

夜間になっても温度が下がりません。最高温度の平均値はおおむね30℃から31℃でしたが最近は平均2~3℃上昇し、最高は37℃以上を記録しています。

人も建物も「通気ベスト」が有効です

会社玄関前のピロティに水銀温度計を設置しています。ほぼ予報と同じ温度が表示されますが、そこは通風もある日陰です。平均体温を超える温度には正直げんなりします。炎天下に出るとあまりの違いに外出注意が理解できます。この時期、通風ベストを着用しての作業とはいえ現場のリズムを第一にしています。

屋根、外壁材と断熱材の間に小さな空気の通り道を設けて、壁体内の熱の排気や熱伝導を最小にする役目を持たせています。波型の日本瓦は下地材との間に隙間ができますがそれに似た役割です。建物の通気ベストです。

住宅性能を高めて健康リスクを減らしましょう

この暑さを家で快適に過ごすには、まず断熱材を厚くして熱の出入りを減らします。屋根は直射日光を受けるので断熱材は外壁よりも厚くする必要があります。ほかには窓の性能、換気システムや気密材を使い隙間をなくすことです。快適な空間での暮らしは、体調への影響、健康リスク、睡眠の質への影響を低減します。そして、省エネルギーです。  (鈴木)

下記住宅事例のルームツアーはこちらからご覧になれます↓
ルームツアー 自然を取りこむスキップフロアの家「雪月風花」 (youtube.com)

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鈴木工務店では断熱等級6以上(HEAT20G2以上)、BELS(省エネルギー性能表示)星5の家づくりをしています。

住宅性能が健康寿命に寄与するデータは各所で出ています。また、省エネルギーについては国の施策として2050年カーボンニュートラルへの取り組みを示したロードマップも出ています。これからの家づくりは、気候変動と健康、省エネを考えて進める必要があります。