暮らしに合わせて計画的にリノベーション

2021年に第1期としてリノベーションした麻生区のマンションで、第2期の計画がスタートします。もともと4LDKだった間取りを、第1期では玄関寄りの1室と洗面・トイレを除いた3LDK部分のみをリノベーション。小さく区切られた空間を、和室とつながるワンルームのLDKに刷新しました。

床材には表面に凹凸をつくる浮造り加工を施したバルサム（モミ）を貼っています。足触りも、節のない表情もさらりとしていて気持ちがよい材です。和室の天井には秋田杉を張り、鉄筋コンクリート造のマンションでも木の質感を感じられる空間に仕上げました。

遊び心を盛り込んだ第1期

造園に明るい施主のT様が選んだアオダモの幹を床柱に見立てて和室の装飾に用いたり、三日月を模った襖を入れたり。明るくユーモアのあるＴ様の人柄が反映された、遊び心のあるリノベーションとなりました。

第1期は、お子様が独立されてご夫婦お二人の暮らしになるタイミングに合わせたもの。お子様方が里帰りされたときにも、皆でゆったりと過ごせるように、間仕切りの少ない開放的な空間を求めました。

木製天板のオーダーキッチンは魚も捌けるようにワークトップは3.75ｍとなかなかの長さです。Ｉ型のオープンスタイルでダイニングとつながり、調理から配膳までスムーズに行えます。

木の質感を大事にしながら統一感のある住まいへ

第2期は、当初から次のマンション大規模修繕の時期を検討していました。この初夏に修繕が終わったタイミングで計画をスタート。玄関寄りの残りの空間を改修していきます。今回は間取りは大きく変えず、木質感のある仕上げや、収納計画、第1期同様に窓回りの断熱補強（内窓設置）などを中心に改修していきます。

住み慣れた住まいでも、ライフステージが変わると実際の生活と使い勝手にずれが生じてくるもの。暮らし替えを意識したリノベーションは、そうしたタイミングにやってくるのかもしれません。一度にすべてを行わなくても、無理なく段階的に計画するリノベーションも然りです。あわせて、断熱と換気性能を高めることで、猛暑続きの夏もだいぶ楽に過ごせるようになります。

鈴木工務店のリノベーション実例はこちらのWorksページ→https://www.suzuki-koumuten.co.jp/workslist/apartment-renovation/からご覧になれます。
次回は、マンションリノベのメリットと注意点をお伝えします。