秋の長雨が明けたら 住まいの木部を点検しよう

ようやく秋風を感じるようになりました

すすきの穂と可喜庵

近年、台風の大型化や発生が秋まで続くなど、秋雨前線とも重なって9月から10月初旬までの降水量が多いようです。気象庁のデータを見ると、月間平均降水量は6月より9月の方が多いんですね。調べてみると、気象データやお天気サイトの多いこと!気象ビジネスはAIや衛生の打ち上げで伸びしろも需要もまだまだこれから。夏休みの最後に、宿題の絵日記に必須の天気欄を埋めるため、図書館へ新聞を漁りに走った時代はセピア色です。

もとい、今週末からようやく秋晴れに恵まれそうで、気候も涼しくなりようやく外に出かけたくなる気分になってきましたね!庭仕事や住まいのお手入れも、真夏はとてもやる気にならなかった(私は)けれど、秋はDIY魂やガーデニング心がうずく方も多いのではないでしょうか。

住まいのお手入れは簡単なことから継続的に

住まいのお手入れに関しては、ごく簡単なことから、意識して継続的に行うのが長持ちのコツです。鈴木工務店のお客様の住まいでは、木製サッシを使っているケースもあるので、雨が上がったら窓を開けてサッシの枠にも風を通すようにお勧めしています。木部は湿気が大敵です。窓枠に風を通すついでに、ホコリをブラシで除いておくとなおいいですね。ホコリが湿気を帯びるとカビ床になるので、、見て見ぬふりはNGです。乾いた状態でブラシや掃除機で除去するのがいいですよ。濡らしてしまうとこびりついて取れにくくなります。拭き掃除をしたい場合でも、先にホコリを除いてから行いましょう。

それでも傷みが気になりだしたら早めに工務店へ連絡を

長雨の後は窓を開けて、窓枠が乾いた状態か確認しましょう。

窓枠が腐ってしまったなど修理が必要な場合は、窓の開閉が困難になる前に工務店へ連絡を。とくに木製の輸入サッシは部品の入荷等に時間がかかることが多いので注意しましょう。

長持ちさせる鈴木工務店のデッキ改修

また、木製のデッキやバルコニーについては塗り替えややり替えのメンテナンスが生じます。こちらも、腐食を放っておくと場所によっては危険な場合があるので、傷みを見つけたら早めに対処しましょう。目安は10年ですが環境や使い方で前後しますので、日頃の目視によるチェックが肝心です。

塗装仕上げの木部は、手の届く範囲でDIYによる塗り直しを2年毎目安に行っているお施主さんもいらっしゃいます。定期邸なお手入れの賜物で18年もやり替え無しでもちましたが、やはり雨のかかる箇所は近年やり替えました。

新築現場でのデッキ施工の様子。根太の上にスペーサー(うねうねした棒状。鈴木工務店での通称ゲジゲジ)を挟んで施工します。

ここ最近の新築では、木材に防腐と防蟻剤を含浸させて対候性と耐久性を高めた材料を使用し、無塗装で仕上げていますので(修繕ではご要望により塗装することもあり。既存と合わせた仕上げにするなども)、将来的に塗膜剥がれによる塗り直しのメンテナンスは生じません。また、大引と根太、根太と床板の間など、木部同士の接触面での腐朽菌発生防止に、スペーサーを挟んで施工しています。

腐食が進み束柱も危険な状態に。改修では柱と梁、大引、根太とも鉄骨で組みなおし、床板と支柱、手摺のみ木材としました。

改修工事でも上記の新築と同じやり方で、耐久性を高める施工を進めています。木部の改修工事は大工仕事となりますので、「そろそろ気になる」という方は早めにご連絡を。大工さんは昔よりもさらに引っ張りだこでして、、、もちろん監督による現調は事前に行いますのでまずはお問合せください。

改修工事でも、新築と同じように床板と根太の間にスペーサーを挟んでいきます。