現在進行形の神奈川県央にて二世帯住宅の現場から。足場が取れて外観が表れました。街なかでの表情を確認できる瞬間です。
1階親世帯にアトリエをもつ比較的大きな建物です。外観は、通りからもよく見える2階部分が杉板張りで、1階がモルタル仕上げです。切妻屋根のシンプルな形をしていることから、すべて同じ素材で仕上げるとより大きさが協調されたり、周囲に圧迫感を与えてしまったり、場合によっては間延びしてしまうことも。その点、今回のように上下階で仕上げを変えることで建物の表情にメリハリが生まれます。
敷地はバス通りに面していて周辺には大型店舗もある地域のため、自然素材の外観は街並みにちょっとした変化を与える存在になりそうです。
鈴木工務店では、外装材に適している飫肥杉を外壁に張る事例が多いのですが、総板張りにするか、1階または2階のみ板張りでモルタル仕上げと組み合わせるかは、今回のように建物と周辺環境によって判断が異なります。
もちろん住まい手の好みもあるのですが、建物の通りからの見え方、ボリューム、周辺環境、コストバランスを考えて検討を重ねていきます。
住まいは、庭木が育ってくるとさらに味わいと存在感を増していきます。お引渡しから2,3年でずいぶん緑が濃くなり、しっかりとその場所に根付いた風格が備わってくるんですね。ご家族の成長とともに、住まいの成長も、建てている今からすでに想像されます。
二世帯住宅の完成見学会は2月の予定です。詳細が決まり次第HPにアップします。
板張りの外観の特徴についてのBLOG記事はこちらからご覧になれます
二世帯住宅の現場から。杉板張りの外壁と下地 | 株式会社 鈴木工務店
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