先週末に行われた「ようこそ!鶴川OMOTENASHI祭り2025」に鈴木工務店内にある茅葺きの古民家「可喜庵」も参加しました。鶴川駅前に明治期より建つ「香山園」のリニューアルオープン(町田市による)に合わせた今回の催しでは、香山園をスタートに、可喜庵や武相荘、皆の古民家、町田ゼルビアのクラブハウス、リス園、などが連系してウォークラリーmapを作成。スタンプを押しながら各拠点巡りを楽しむ人でにぎわいました。
可喜庵では模型展や、今回リニューアルオープンの香山園と可喜庵の昔の画像、鈴木工務店の今の家のスライド画像を上映したり、暮らしの古本市を開催したり。デザイナーズチェアを並べて好きにくつろいでもらえる空間づくりに努めました。
結果、二日間で延べ560人を超える来場者がありました。午前10:00から夕方4時頃まで、絶えることなく人の流れがあり、皆さん、地域ぐるみの「歩く」イベントを楽しまれていた様子です。
来場者は近隣エリアの方が大半でしたが、茅葺の可喜庵は現在の世田谷通りからは見えにくい場所にあるため、存在を「知らなかった」という人もまだまだ多くいらっしゃいました。地域の作家さんたちの作品展や、鈴木工務店の講演サロンなどを開催しているのですが、告知不足は反省しきりです。。。
そこで今回は、可喜庵はじめ、鶴川エリア近隣に建つ歴史的な建物と鈴木工務店の関係についてちょこっと触れておこうと思います。
可喜庵はこの場所に建ち続けて160年経っています。1980年頃に先代が、2009年に現当主が茅の葺き替え工事を行っています。その時(2009年)の様子の一部をスライド上映しました。
そして、今回のイベントの主役であった香山園は、明治38年築、鈴木の祖父で初代 喜三郎の作品です。リニューアル前の資料は少なく、玄関前広間と庭園を隔てる土壁のあった写真を上映しました。
また、おとなり柿生にも縁のある建物があります。今日1月28日新年最初のだるま市が開催されている柿生不動院です。こちらは鈴木の父で二代目 重吉が改修工事に携わりました。
地域に根差した工務店の歴史のなかに、街や住人に親しまれている建物が残っていることはありがたい限りです。現在進行形では、原町田大通り沿いの旧民間交番跡地にて「町田駅前交流拠点(仮)」の工事が進んでいます。こちらは町田市による公共の施設ですが、コンパクトながらも印象的なとんがり屋根のフォルムが目を引く建物です。時を刻んで親しまれている建物のように、まちや道行く人に愛される存在となるよう、現場は安全第一で進みます。