暑気払い
夏休休暇に入った10日に皆で銀座八丁目にある「竹葉亭」で暑気払いをしました。猛暑を乗り切った体へ感謝と、後半戦への鋭気を養うためです。「竹葉亭」は幕末に江戸で創業した老舗鰻料理店で、関東大震災後に現在の地に移店をしたそうです。離れ形式になった茶室が庭に面して点在する配置に特徴があり、大正時代の仕事を拝見できます。
我々は、三つの小間が通しになった戦後に普請された部屋でしたが、面皮柱で内法の見付も一寸一分程度と細身の京風の部屋でした。生憎スケールを持参するものがなく体寸法で実測を試みました。
漆器は、永年大事に使用しているそうで、中には何代目かは聞きそびれましたが、京の木地師「治平」作だそうで、薄い木地は持って軽く手触り、そして口触りのいいことで食に専念できる素晴らしさを味わいました。
食後は、松屋の裏に一時事務所を構えていたO君がガイド役を務めて、有名ブランド店を中心に銀ブラを楽しみました。銀座は建築ラッシュと言っていい程変化の激しい土地であることも実感しました。ウインドーショッピングだけでは寂しいので、勇気を出したルイ・ビトンに入ると、「爆買」中。冷やかし客はそそくさと退散しました。
新橋のガード下へ向かった連中を見送って、木村屋でアンパンを手に入れて酔いに負けないように家路につきました。