現在、当社モデルハウスの「家の展示館」を改修計画中です。断熱性能を高め、太陽の熱と光を利用するパッシブハウスの手法で、快適でゼロエネルギーを目指す計画です。大学とも連携をとりながらシミュレーションをして、計画の詳細を詰めていきます。先日、東京理科大学の学生とともに改修前の現状の気密測定を行いました。結果は、C値(床面積あたりの隙間面積) 2.5cm/㎡と築21年の住宅としては、まずまずの値でしたが、気密性を大きく損なっているのは、玄関ドアでした。ウェルカムドアという招き入れる内開き形式のドアです。この形式では気密を確保するのは難しく、玄関ドアを目張りして再度測定するとC値2.0cm/㎡に改善しました。新築の竣工した住宅でも、確認のため試験を行うことがありますが、現在はC値1cm/㎡を確保する気密住宅となっております。
片岡 巌