『旅とデザイン』④「千年の建築を旅する」写真家・藤塚光政氏の講演会レポート
大瀧神社
「詠み人知らずのデザイン」と「建築家なしの建築」に出会ったのは、まだ建築を学び始めた頃でした。圧倒的な迫力や飽きることのない魅力にわくわくしながらもデザインすることの意思を問われてるようで 茫然自失となることもありました。そんな遥か昔のことを思い出しながら、拝聴しました。
「不知詠人」に掲載数例の紹介の後、「日本木造遺産 千年の建築を旅する」に掲載のすべての建築のお話がありました。
1. 浄土寺 浄土堂(兵庫県小野市)
2. 平等院 鳳凰堂(京都府宇治市)
3. 錦帯橋(山口県岩国市)
4. 松本城(長野県松本市)
5. 大瀧神社(福井県越前市)
6. 奈良井宿・中村邸(長野県奈良井)
7. 金峯山寺 蔵王堂(奈良県吉野山)
8. 旧金毘羅大芝居(金丸座) (香川県琴平)
9. 赤神神社 五社堂(秋田県男鹿市)
10. 臨春閣(神奈川県横浜市)
11. 投入堂(鳥取県三朝)
12. 屋根付き橋(愛媛県内子)
13. 蓮華王院 三十三間堂(京都府京都市)
14. 出雲大社 御本殿(島根県出雲市)
15. 笠森寺 観音堂 (千葉県笠森)
16. 成巽閣(石川県金沢市)
17. 会津さざえ堂(福島県会津市)
18. 菅の船頭小屋(神奈川県川崎市)
19. 富貴寺 大堂(大分県豊後高田市)
20. 瑠璃光寺 五重塔(山口県山口市)
21. 坪川家住宅(福井県丸岡町)
22. 茶室 如庵(愛知県犬山市)
23. 嚴島神社(広島県厳島)
藤塚光政氏ならではの発想と視点で撮影された写真の魅力に引き込まれ、木造の技、千年の知恵の端的な解説に感動し、今なお”やんちゃ”なキャラクターに魅了されました。(小栗克巳)