先日 ジャパンホームショウにて 桧皮葺の実演がありました。
桧皮葺とは 桧の皮から精製された材料を竹釘を使って打ちとめていく
日本伝統の屋根建築工法。日本古来から伝わる伝統的手法で、世界に類を見ない
日本独自の屋根工法なのだそうです。
京都の清水寺の屋根が桧皮葺とのことで見たことはあるのですが
実際に葺いているところを見るのは初めてでした。
竹の釘を口にふくみ つぎつぎに桧のかわを 独特の金づちでとめていく
姿は早すぎて 写真ではとらえきれませんでした。
かたわらにもう一人の職人の方が桧皮を整える作業をしておりました。
樹齢70年から80年以上の立木から採取。伐採せず表皮だけを剥がすため
環境にやさしいのだそうです。自然のもののもつ力、ほんもの素材のもつ力に
思わず見とれてしまいました。
田中 博