高岡市の国宝 瑞龍寺の仏殿の屋根は鉛葺きといって鉛の板で葺いてあり、他に鉛瓦が使用された例は金沢城の石川門のみ現存するとパンフレットに書いてありました。
その場で見た時には 瓦だと思っていたため まったく気がつきませんでした。
鉛製の軒丸瓦は鉛板を木型にあて槌で叩き、加賀藩前田家の家紋「梅鉢」を打ち出して成形して、これを木瓦に被せて使用したのだそうです。(文化遺産オンラインより)
なぜ 鉛板で葺いたのかは 検索してみましたら、非常時の戦に備え鉄砲玉用にとか、凍害対策用にとか、建物を美しく見せようとする美意識の高さからとか 諸説あるとのことでした。加賀百万石の地元だからできた技なのもかもしれません。
「鉛で屋根を葺く」ということは初めて知りました。
とにかく非常にめずらしい屋根だったということが後からわかりました。
建物を見る時は前もって調べておくべきだと、このたび、つくづく思いました。
田中 博