先日の可喜庵での催し、「旅とデザイン」第5回 「建築を巡るマニアックな旅」(工学博士 深尾 精一氏)では、オランダの建築に関する話が多くの写真とともに語られました。
なかでも、玄関が6つ並んでいる集合住宅の写真には 個人主義・オランダ人の国民性が端的に現れた、日本では考えられない建築のかたちとして非常に印象的でした。
日本では集合住宅というと、共用部分が必ずあることが当たり前ですが オランダでは共用部分がまったく無い形が普通なのだそうです。
建築とはその国の国民性のあらわれなのだということを、いろいろな写真を見させていただくことにより、あらためて考えさせられました。
また、レンガのオランダ積みの本当の形の話や、桟瓦は日本よりもオランダの方が歴史が古いという話など、とても興味深い話を写真をもとに解説していただき,あっという間に時間が過ぎました。
非常に密度の濃い時間でした。
田中 博