沖縄にて象設計集団の名護市庁舎を訪れました。1981年竣工、日本建築学会賞を受賞した建物です。
中庭側から見る庁舎はまるで古代の遺跡のような雰囲気で、コンクリートの格子状の屋根が雁行したテラスはとても迫力のある空間でした。
中庭の反対側の幹線道路側の面は56体のシーサーが列柱に並んでいて壮観な外観となっていて、どこから見ても 市役所にはとても見えない、豊かな空間の建物でした。
35年前の時代の力を感じました。
とても素晴らしい空間の建物なのですが経年変化による建物の風合いがRC造の場合どうしても、木造の古い建築を見た時のようには感じられないのは何故なのだろうと考えさせられました。
田中 博