沖縄の中村家住宅は約280年前の木造住宅だそうです。
280年前の建物が残っている。沖縄では現在はRCの住宅がほとんどなのに
280年前の木造の家が残っている。とても不思議です。
台風の通り道である沖縄で何故、残ることができたのだろうかと考えるといろいろなものが見えてきます。
南向きの傾斜地で山を背負い東西と南は石垣と防風林にかこまれ、背後の斜面から見ると
木の中に埋まっているような配置となっています。
屋根は現在は瓦となっていますが明治中ごろまで竹茅葺きであったのだそうです。
縁をまわした柱だけの開放的な間どりと平屋の低い軒先は南の気候のためでしょうか。
柱の材料はイヌマキだそうです。
とにかく 懐かしい空間がそこにありました。 田中 博