先日 可喜庵で開催されていた 「中野みどり紬の会-紬から始めよう」
の展示を見た時に先生から「同じ桜の木でも春の桜の木の色と冬の桜の木の色は違うのです。」
「糸には、木材の木と同じように 節があります。その節があることによっていろいろな変化がうまれてくるのです。」とのこと。
糸をそめる色はすべて自然の樹木の色が使われて
いろいろな色がくみあわさることによりひとつの色となって、
とても複雑な奥深い色の紬が展示されていました。
「一反織るのに2ヶ月」と聞いたときには手仕事の重さに驚きました。
代代に渡り長く使えるものはやはり簡単にできるものではないのだと
あらためて感じると同時に、和服、着物のすばらしさをまったく知らなかった
自分に気づかされました。 (田中 博)